1023270 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

のほほん本舗

のほほん本舗

法具コレクション

天目太郎蔵のネパールを中心とした怪しげな法具をご紹介。
解説文は気功仲間の「目黒まんだらや」主人で真言宗僧侶の小林宗次郎氏によるもの。

①マニコル(マニ車)
これは、もっぱら在家仏教徒が用いる道具で、「オーム・マニ・ペ・メ・フーム」という観音菩薩の真言で、六つの音節からなるマントゥラを唱えながら右回りにまわす。この輪の中にはこの六音節だけおさめられているのではなく、観音菩薩に関する経文が入っている。また、輪の外側にも刻まれている。この輪を一回転させると、なかに収められている経文や真言を読んだことと同じ事になるといわれ、未だ文盲の者達の信仰のよりどころとなっている。
マニコル

②ガンター(金剛鈴)
 これは、女性原理と共に知恵を表してる。即ち「知恵と方便」のシンボルであるガンターとヴァジュラは、宗教儀式の中でつねに組み合わされて用いる。従って、ガンターとヴァジュラは儀式の中では分けて使えない道具であり、この二つの道具を合わせて使うことで悟りへと向かうのである。
ガンター

③ヴァジュラ (金剛杵)
 これは、無知なものを全て仏の智慧に変質させてしまうものであり、それ自体が不滅のものである。また、神々のレベルにおいてインドゥラの象徴でもある。ヴァジュラは方便を表す男性原理を象徴し、ガンターは女性原理を表している。チベット人はヴァジュラの事を「ドルジェ」と称している。
 写真のヴァジュラはニンマ派が使用するもの。一般的なものに比べサイズも大きく、珍しい7鈷杵である。
ヴァジュラ7鈷


© Rakuten Group, Inc.